組織ってむずかしい…

デザイン協会とやまぐち産業振興財団+山口県産業技術センターのコラボレーションで、実現する寸前だった画期的な事業だが、どうも雲行きが怪しくなってきた。

今日は自分の仕事がいっぱいいっぱいだったが、午前中緊急会議で山口へ。 要約すれば、企業が抱える「デザイン（戦略上の）の悩み」に対して、デザイナーが公開プレゼンテーションを行う（これが画期的）という事業だが、受益者負担として企業からお金を徴収することにクレームが付いた。

主催者側としては、お金を取ったら申し込む企業が集まらない、云々。

デザイン協会としては、きちんとお金を取らないと、企業も真剣に考えない、デザインの価値を理解していない、云々。

担当者レベルでは、とっくに解決していた問題であったが、行政というのはややこしい。 今まで誰もやったことのない、前例のない事をやろうとすると、まず、こうなる。 担当者を責めるつもりは無いが、多分、絶対に逆らってはいけないんだろう。

行政だけでなく、一般の企業にもよくある話だ。 上司とやりあって、刺し違えても企画を通すぐらいの事を期待する方が無理なのかもしれない。

実は自分はサラリーマン時代は、何度もこれをやった。 だから、今、こうなってしまっている。

企業からすれば、一番使いやすいのが、イエスマン。 一番使いにくいのが、おかしいことを堂々とおかしいと言うヤツ。だいたいこういう人は、手遅れになる前（イエスマンに変身する前）に会社を辞めるパターンが多い。

でも、一番いい仕事をするのは後者なのに…。 おかげで今日は徹夜コース！