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大和ミュージアム

wizzplanning, 2006年4月2日2024年3月30日

前から行きたいと思っていた呉市の大和ミュージアムに、娘2人を無理矢理連れて行った。

尾道に造られた映画のロケセット(実物大の戦艦大和)も見たかったが、大雨だったので急遽予定変更。 大和ミュージアムの目玉は、10分の1といっても元々260メートル以上ある戦艦大和なので、その大きさは半端ではない。

戦艦大和は悲劇の戦艦で、実戦に出る時には既に戦況は航空機の戦いが主流で、世界最大の46センチの主砲を9門(射程距離が42キロ!)というものすごい大砲を積んでいたにもかかわらず、ほとんど使わずじまいで、不沈艦と言われながらアメリカの航空機の攻撃(大和から見れば多分数百匹のハエが群がるような攻撃)で沈没してしまった。良くも悪くも、当時の日本の象徴のような大型戦艦で、アメリカは既に航空機の時代が来ると見越して航空母艦ばかり造っていたらしく、日本も早くから航空母艦を量産していたら、戦争の終わるのが長引いたかもしれないという人もいる。

そして結果的に大和が最後の攻撃の目的地沖縄に出撃したのが、徳山港からというのも、多分今の若い人は知らないだろう。

それにしても、見れば見るほど当時の日本の造船技術の凄さに驚いてしまう。

航空機と船に関しては、皮肉だけど戦争が無かったらこれほど発達していないが、コンピュータの無かった時代によくこれだけのものができたと思う。単純な比較をすると、戦艦大和の建造費は当時の国家予算の3%を費やしていて、今同じ事をやると、1兆2000億円!

大和ミュージアムの展示物でもうひとつ感慨深かったのは、零式艦上戦闘機(要するにゼロ戦)の実物が展示してあること。小さい頃零戦ばかり作っていた自分としては、あらためて実物の大きさに驚いた。零戦は終戦時に日本に残っていた機体は米軍によってすべて壊されて処分されたので、ほとんど機体が現存してなく、大和ミュージアムに展示してある機体も、琵琶湖に沈んでいたものを引き上げてレストアしたものだった。

今、言葉だけで「戦争をしない」とか「戦争はダメだ」とか叫んでいるけど、テレビで戦争の映像が(言葉は適切でないかもしれないけど)簡単に伝えられる。が、現場に行かない限り戦争がどんなに怖くて悲惨なものかは実感できない。

機関銃を何丁も積んだ零戦のジュラルミンの機体の手作りの微妙にでこぼこした感じとか、リベットの跡を注意深く観察すると、軽快に空を飛ぶ飛行機というよりも、これは間違いなく鉄で出来た棺桶で、しかも日の丸を背負って生きるか死ぬかしかない戦いの道具なのだ。

果たして今の子どもたちが見て、何を感じるか…。

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