薄利多売の商売に未来無し wizzplanning, 2005年6月9日2024年3月29日 もうおつき合いをさせていただいて9年目になる、AV専門店のジョイフルのサマーセールの企画について、ここ数日、ジョイフルの社長と検討を重ねている。 オーディオ・ビジュアルに関しては、量販店とは完全に一線を画す経営戦略を貫かれていて、県内外にヘビーユーザーも多く、私も社長から勉強させられることが多い。 そして超高級オーディオやホームシアターの分野では、山口県の人口・市場では考えられないくらいの数の顧客で、完全にその分野の市場を自ら創出している。 今でこそプラズマディスプレイは各メーカーが入り乱れて完全に家電のジャンルになり、「大きいけど高いテレビ」という商品になってしまったが、7~8年前にパイオニアがはじめて家庭用プラズマディスプレイを開発した時は、いち早く対応してノウハウを築き、全国でもトップの販売実績をキープされていた。 当時プラズマの1号機は50インチで250万円もして、量販店ではまず扱うところがなかった(最初から腰が引けて売る気がなかった)が、テレビとは別物のモニターという価値をしっかりお客様に訴求できるからこそ、山口の市場でもたくさん売れたのである。 ところが、この価格の崩れ方はどうだろう。1インチ1万円は夢のまた夢といわれていたプラズマが、もう現実に1インチ1万円を切っている機種もある。 この値崩れは完全にメーカーに責任がある。 これでは今後プラズマの中古市場も確立しないし、もう商売的にもプラズマは面白くも何ともないだろう。 今家電量販店では、薄型大画面オンリーで、先日もY電機に行ったらプラズマテレビ、液晶テレビ合わせて100台以上展示してあった。びっくり! これではジョイフルのサマーセールは方向性を考え直さないといけない。 しかし、今売れるモノを大量に安く売る量販店の存在があるからこそ、全く違う路線の販売戦略は必ず生き残る。 薄利多売の商売の行き着く先は闇しかない。 未分類